合格者の声

OPCEL取得を通じて、OpenStackのコンポーネントから
クラウドの全体像と勘所を把握。目指すは高信頼性の保守。

プロフィール

NTTコムウェア株式会社 サービス事業本部 ネットワークサービス部 FSC24-BU BU統括担当(営業推進) スペシャリスト 石山 吉明さん(写真左) BU統括担当(営業推進) 中村 慎吾さん(写真右)

1. 現在の業務 将来を見据えた新規領域拡大。OpenStack技術者の育成に従事。

石山NTTコムウェアは情報通信システム及びこれに関わるソフトウェア又は、各種装置の開発、製作、運用、保守などをしている企業です。我々のいるサービス事業本部ネットワークサービス部は、情報通信システムの保守運用を提供することが役割です。

私たち2人の担当業務は営業であり、その中で将来を見据えた新規領域拡大に向けて、OpenStack技術者を育成するために、OpenStackを用いて部内向けに環境を構築したり、知識習得のために、OPCEL認定試験に挑戦しています。

私自身はこれまで、OpenStack自体にあまり触れたことはありませんでしたが、過去に仮想化に関する案件などに関わっていました。

中村OpenStackに関しては実際にネットワークサービス部内で保守案件があることに加え、今後ますます保守案件が拡大することを見越して積極的に技術者育成に取り組まなくてはならないと考えました。OPCEL認定取得を目標として、育成を企画し、私たち自身もOPCEL認定試験に挑戦しました。

石山具体的な育成内容として、OpenStackの研修受講、部内OpenStack環境構築、加えてOPCEL認定取得まで至った次第です。

2. OpenStack 今まさに成熟期。勉強を始めるなら、今。

石山私はこれまで、どちらかというとシステム開発に多く携わってきたので、クラウドはキーワードとして知りながらも深くは理解していませんでした。しかしOPCEL認定試験の受験を通じてOpenStackで何ができるのか、どういうコンポーネントで構成されていて、何に注意すべきか、自分の中で知識を整理できました。

中村機能がコンポーネントに分かれている点はOpenStackの大きな特徴の一つであり、最初に理解すべきポイントでもありました。OpenStackについて調査していく中で、印象的に感じたのはOpenStackの成長の勢いです。バージョンアップするたびに大きく進化していて、今まさに成長している技術だと感じられました。中核となるコンポーネントはほぼ成熟しているように思いますので、勉強を始めるにはいいタイミングではないかと思います。

石山私はLPICを取得していませんが、これまでの業務でLinuxを使用する案件が多かったので、レベル1から2の範囲の技術には触れていました。

中村私もおおよそ同じです。OPCEL認定取得に向けてはLPICレベル1相当の知識があると勉強しやすいと思います。

3. 受験勉強 研修と同時に環境構築を行うことで、理解を深め知識定着へ。

石山2人とも、OPCELアカデミック認定校である、アセアンラボ株式会社(以下、アセアン・ラボ)さんのOpenStack研修を受講してから受験に臨みました。コースは基本的なところをテキストで学ぶところからはじまり、その後ハンズオンも交えてとなるため、体系的に理解するのに効果的でした。使用テキストは基本的なことから応用的な内容まで含むように構成されており、理解しやすかったです。

中村全5日間のコースで、とても覚えることが多かった印象です。ハンズオンでは(特に重要な部分を除いて)予め用意された自動化スクリプトを使用し、講師の解説を交えながら理解していく形式でした。その分、実践演習に時間を取ってじっくり取り組む事ができ、効率よく理解を深められたと思います。
受講は2016年6月末から始めました。同時並行で部内OpenStack環境の構築に取り組み、2016年7月中にはOPCEL受験まで進むことができました。

石山私は業務でOpenStackは未経験でしたので、研修前に「OPCEL認定試験 対策教科書(入門者向け)」を読みました。これと併せ、OpenStackユーザー会が開示しているマニュアル類を読んだことは、大変効果的だったと思います。

中村私は研修前にインストールツール「packstack」を使ってOpenStackをインストールしてみました。インストールツールは効率良く環境構築をするにはいいのですが、問題が起きたときに何が問題だったのかを調べるのは難度が高かったです。後からログを精査し、問題箇所を切り分け、確認する必要がありました。

石山先ほど中村さんからありましたが、アセアン・ラボさんの研修は連続した日程ではなかったため、研修の合間に部内OpenStack環境構築も進めていきました。研修と同時に環境構築で実習を進めたような形です。環境構築は、私たち自身の知識定着も兼ねて、2人であえてツールを使わずに手動で構築しました。

中村自分で手を動かしながら、研修で学んだ知識が「なるほど……(こういうことか)」と自分のものになっていく感じでした。マニュアルインストールだと丁寧に手順を一つひとつ積み重ねていくので、理解が深まりました。仮に途中でつまずいたとしても、ツールのように自動化で一気に進めるわけではないので、問題があったところで立ち止まって対処できると思います。

石山部内OpenStack環境は6台のサーバーで構築しました。OpenStackユーザー会のマニュアルをベースにしつつも、パラメーターなどは環境に合わせて調整する必要があり、苦労しました。

中村手順書作成と机上検討に1週間程度かけ、構築作業自体は1日で実施しました。

石山部内OpenStack環境は、ネットワークサービス部の社員に開放しており、活用されています。

4. 合格後の変化 OpenStackの保守運用業務で適切な判断をできることが目標。

石山OPCEL挑戦と環境構築を通じて、OpenStackやクラウドの知識に自信が持てるようになりました。例えば既存の感覚をそのままクラウドに適用しようとすると、上手くいかない場合もあると思います。OPCEL認定取得を通して、OpenStackならどうすべきか、自信を持って議論に臨めるようになったと思います。

中村OpenStackの保守運用を考えるとき「既存の保守運用がこうだったから、OpenStackでも同様にあるべきだ」と経験則に従って進めることもできますが、もっと良い方法があるのではないかと考えられるようになりました。
将来的には得た知識をベースに今後さらに経験を積み、OpenStackの保守運用業務で適切な判断ができるようになることが目標です。

OPCELの研修、環境構築、受験を通じてOSからクラウドまでこれまでの知識だけでは足りなかったところを増強できたことがよかったと思います。

石山そうですね。実際の試験では実践的な設問もありましたし、実際に手を動かしていないと知りえない細かい内容もありました。

中村書籍やWebで得られる知識を詰め込んで合格レベルに達するのはかなり難しいと感じました。マニュアルベースでも実際に手を動かすことで知識が身についていくと思います。研修を通して短期間で体系立てて知識を習得し、環境構築を実施したことが合格に結びついたと思っています。

メッセージ

石山試験勉強は大変かもしれませんが、OPCEL認定試験を通してOpenStackで提供されるクラウドの全体像を把握することができると思います。

中村試験範囲が広いため、研修や環境構築で実際に手を動かすことでOpenStackに関する知識を身につけることがOPCEL認定取得への近道だと思います。