LPI-Japan、OpenStack技術者向けの
OPCEL認定試験「Ver.3.0」を11月1日にリリース
~ DXの進展に伴いデータ処理性能向上や安定運用などを強化した新バージョンに対応 ~

2021.11.1

オープンテクノロジー技術者認定機関としてLinux技術者認定試験「LinuC(リナック)」などを実施する特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(以下:LPI-Japan、東京都千代田区、理事長 鈴木 敦夫、https://lpi.or.jp、以下、LPI-Japan)は、このたび、OpenStack の技術力を認定する「OPCEL認定試験」( https://opcel.org/ )のVer.3.0をリリースすることを発表します。「OPCEL認定試験 Ver.3.0」は、2021年11月1日より受験可能です。また、新バージョン(Ver.3.0)のリリース後「1年間(2022年10月31日まで)」は、旧バージョン(Ver.2.0)もご受験いただけます。

【出題範囲改定の背景と特長】

OPCEL認定試験の初版リリースから6年を経て、OpenStackは安定運用のフェーズになりました。
この間、Docker、Kubernetesなどのコンテナ技術は急速に進展しましたが、多様化するシステムに対応するにはコンテナだけでは難しく、IaaSを提供できるOpenStackの重要性が見直されています。またDXの促進に伴い、AI、IoT、5Gなどにより処理データ量も急速に増大しています。
このような状況の変化に対応すべく OpenStackの安定したCore技術に加え、データ処理性能向上のためのアクセラレータ、コンテナの利点を利用したデプロイメントなど安定運用を支える要素を加味して下記の改定を行いました。

●対応OpenStackバージョンの変更
 ・主要Linuxディストリビューションの長期サポート対応のバージョンに追従
●コンポーネントの追加
 ・機能レベルの知識として重要性の増したCyborgおよびKollaを追加
●openstack CLIに統一
 ・非推奨となったコンポーネント名のコマンドは範囲外とし、openstackコマンドに統一
●Placementの位置づけの明確化
 ・Novaから分離されたPlacementをNova内ではあるが別コンポーネントとして明確化
●モニタリング(Ceilometer) の削除
 ・リソース利用管理方法の企業独自化により「モニタリング(Ceilometer)」(旧 251.3)を削除
●重要度の見直し
 ・モニタリング(Ceilometer)削除などで減じた重要度を重要なコア技術 Nova, Neutron に再配

このような特長を有するOPCEL認定試験を活用いただくことで、企業にとっては幅広いスキルを持ったエンジニアの育成ができ、また技術者にとってはスキルアップやキャリアップを目指すことができます。LPI-Japanは、より実践的で即戦力となるITエンジニアの人材育成の支援をしてまいります。

改定の概要

Ver.2.0 Ver.3.0
対応バージョン Mitaka - Queens Queens - Ussuri
受験予約サイトの試験表示 試験番号:OPCEL-200
試験名:OPCEL認定試験 [OpenStackの技術者認定試験]
バージョン2.0
試験番号:OPCEL-300
試験名:OPCEL認定試験 [OpenStackの技術者認定試験]
バージョン3.0

※Ver.2.0とVer.3.0の差分の詳細は、下記をご覧ください。
https://opcel.org/files/OPCEL_Ver3.pdf

Ver.3.0の出題範囲

主題 副題 重要度
OpenStack のアーキテクチャとデプロイメント クラウドコンピューティングの概念 3
OpenStackのアーキテクチャと設計 7
OpenStackのインストレーションとデプロイメント 4
管理・共有サービス アイデンティティサービス、認証と認可 (Keystone) 6
ダッシュボード(Horizon)とRESTful API 3
オーケストレーション (Heat) 3
イメージサービス (Glance) 8
インフラサービス ネットワーキングサービス (Neutron) 9
コンピュートサービス (Nova) 9
ブロックストレージ (Cinder) 6
オブジェクトストレージ (Swift) 2

※Ver.3.0の出題範囲の詳細は、下記をご覧ください。
https://opcel.org/examarea

【試験予約サイト】

OPCEL認定試験の受験予約サイト(ピアソンVUE)は、下記をご覧ください。
https://www.pearsonvue.co.jp/Clients/OPCEL.aspx

【登録商標】

記載されている試験名の固有名詞およびロゴは、LPI-Japanが利用許諾を受けた商標または登録商標です。

●報道関係者お問い合わせ先

LPI-Japan 事務局
TEL :03-6205-7025/ E-mail:press@lpi.or.jp

LPI-Japan について

LPI-Japanは、日本での Linuxの技術力認定試験の普及とITプロフェッショナルの育成のため2000年7月に設立され、現在は対象を広げOSSのデータベースソフトウェア、クラウドソフトウェア、およびHTML5のプロフェッショナルのための認定試験を実施するNPO法人です。
LPI-Japanは、オープンテクノロジーの分野でITプロフェッショナルの技術力の認定制度を中立公正な立場で公平かつ厳正に運営することを通じて、ITプロフェッショナルの育成、さらにはオープンテクノロジーに関連するビジネスの促進に寄与する活動を展開しています。

LPI-Japanの概要 ( https://lpi.or.jp

法人名 特定非営利活動法人 エルピーアイジャパン
所在地 〒100-0011 東京都千代田区内幸町2-1-1 飯野ビルディング9階
連絡先 TEL:03-6205-7025、e-mail:info@lpi.or.jp
設立 2000年(平成12年)7月28日
ミッション オープンテクノロジーの技術者認定試験の実施を通して、ITプロフェッショナルの育成と価値向上、活躍を支援し、社会に貢献すること
業務内容 ITプロフェッショナルの認定活動を通した技術者育成とOSS/HTML5等のオープンテクノロジーの普及・推進
理事長 鈴木 敦夫
理事 菅沼 公夫 日本電気株式会社
中野 正彦 サイバートラスト株式会社
片桐 和宣 株式会社日立製作所
松下 文男 富士通株式会社
丸茂 晴晃
監事 寺本 振透 九州大学 大学院法学研究院教授

LPI-Japanプラチナスポンサー:
下記URLの「LPI-Japanプラチナスポンサー」は、LPI-Japanの活動に賛同・支援する企業です。
https://lpi.or.jp/sponsor/

LPI-Japanビジネスパートナー:
下記URLの「LPI-Japanビジネスパートナー」は、Linux/OSSマーケットの拡大に積極的に貢献する取り組みをしている企業です。
https://lpi.or.jp/bp/

LPI-Japanアカデミック認定校:
OPCEL: https://opcel.org/training
LinuC(リナック): https://lpi.or.jp/school/list/
OSS-DB技術者認定試験: https://oss-db.jp/learning 
HTML5プロフェッショナル認定試験: https://html5exam.jp/measures/learning.html

LPI-Japan認定教材(LATM):
下記URLの「LPI-Japan認定教材(LATM)」は、出題範囲に添って作成された教材として、LPI-Japanが認定した教材です。
LinuC(リナック): https://lpi.or.jp/linuc1/book.shtml 
OSS-DB技術者認定試験: https://oss-db.jp/learning 
HTML5プロフェッショナル認定試験: https://html5exam.jp/measures/textbook.html